NHK総合で放送された「タイムスクープハンター 大江戸入れ歯事情」をご覧になりましたか?
江戸時代は仏師が木製の入れ歯を彫っていたという話は聞いたことがありましたが、実際の工程はこの番組で初めて知りました。
蜜蝋で口の中の型をとってアゴの形を再現し、それを見ながら木片を彫る。最終仕上げは“紅合わせ”と言われる作業で、口の中に紅を塗って入れ歯を装着する。出っ張った部分に色がつくので、そこを削ってアゴにフィットするように微調整を繰り返す。これは、私たちが毎日していることと、ほとんど同じですね。(笑)
江戸時代の入れ歯は実際に食事をすることが可能だったそうです。「そんなの当たり前でしょ!」と思う人もいるでしょうが、同じ時代のヨーロッパの入れ歯は見た目の美しさを追求したもので、ものを噛み砕くことは難しく実用性はありませんでした。当時の日本の入れ歯の技術は世界的にも非常に優れたものだったようですね~。